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イオン対試薬 [HPLC] / Ion Pair Reagents [HPLC]

 高速液体クロマトグラフィー(HPLC)でイオン性試料を分析する場合は,イオン交換クロマトグラフィー,イオン対試薬を用いる逆相分配クロマトグラフィーが利用されています。最近ではイオン対試薬を用いる逆相分配クロマトグラフィーの利用が一般化されつつあります。イオン性試料は,移動相溶媒中のイオン対試薬とイオン対を形成して電気的に中性な物質となり,疎水性が増大して逆相用固定相に分配され,この系で分離できるようになります。
 試料の検出にはUV,蛍光検出器が広く利用されています。そのためイオン対試薬自身にUV吸収や蛍光が無いことが求められます。イオン対用アルカンスルホン酸ナトリウム,第四級アンモニウム塩はUV吸収を厳密に一定値以下に押さえており,安心してHPLC分析にご利用いただけます。一方,試料が十分なUV吸収や蛍光を持っていない場合,蛍光イオン対試薬 IPA-DAS [A5701]を用いることで高感度検出が可能です。
 また,HPLCの検出器としてMSを組み込んだLC-MSが普及し,多方面で利用されています。一般的なイオン対試薬アルカンスルホン酸ナトリウムは不揮発性の結晶のため,インターフェースに固着するという問題点を有しています。IPC-PFFAシリーズは揮発性の高いイオン対試薬で,インターフェースを汚染することなく,連続してLC-MS分析が行えます。

酸性試料のイオン対クロマトグラフィー
• 第四級アンモニウム塩などを移動相に添加し,pHを7.5に調節して分析を行います。
• 酸性試料は,酸性物質用イオン対試薬とイオン対を形成し,電気的に中性となり,逆相系で保持されます。
• 酸性物質用LC-MSイオン対試薬は,pH7.5,0.5Mの水溶液に調節してあります。移動相溶媒(アセトニトリル/水またはメタノール/水)で希釈して5 mMに調製することで,中性の移動相として使用可能です。中性付近では,酸性物質は解離しており,イオン対を形成しやすい状態にあります。

【移動相の調製例】
1) テトラブチルアンモニウムホスファート (IPC-TBA-P) [I0367]を使用する場合
 試薬 10mLをメタノール/水などの混合溶媒に加え1Lとし,このまま移動相として使用する。(I0367にはりん酸がすでに添加され,pH調節されています。)
2) テトラブチルアンモニウムヒドロキシド (IPC-TBA-OH) [I0364]を使用する場合
 i) 試薬 12.5mLをメタノール/水などの混合溶媒に加え1Lにする。
 ii) りん酸(1+1)を加え,pHを7.5に調節して使用する。

塩基性試料のイオン対クロマトグラフィー
• アルカンスルホン酸塩などを移動相に添加し,pHを3~4に調節して分析を行います。
• 塩基性試料は,塩基性物質用イオン対試薬とイオン対を形成し,電気的に中性となり,逆相系で保持されます。
• アルカンスルホン酸塩の場合,炭素数が多いほど分配比が大きくなります。
• 1-デカンスルホン酸ナトリウム (IPC-ALKS-10) [I0348]など炭素数の多い製品は,移動相溶媒の組成により溶解度が不足する場合があります。特にpH調整用に緩衝剤を添加した場合,その傾向が顕著に現れます。そのため,移動相溶液に濁りが生じたり,結晶が析出するなど,分析に支障をきたすことがあります。このような場合,移動相溶媒の組成を変更するなどの工夫が必要です。
• 塩基性物質用LC-MSイオン対試薬は,移動相溶媒(アセトニトリル/水またはメタノール/水)で希釈して5mMに調製することで,酸性の移動相として使用可能です。酸性状態では,塩基性物質は解離しており,イオン対を形成しやすい状態にあります。
• IPC-PFFA-6,IPC-PFFA-7及びIPC-PFFA-8のハイグレード品(IPC-PFFA-6 HG [A5722], IPC-PFFA-7 HG [A5721], IPC-PFFA-8 HG [A5720])もご用意しています。より高感度分析が可能です。

【移動相の調製例】
1) 1-ヘプタンスルホン酸ナトリウム (IPC-ALKS-7) [I0345] 1.011g(0.005mol)を秤量する。
2) メタノール/水などの混合溶媒 1Lに試薬を溶解する。
3) りん酸(1+1)を加え,pHを約3.5に調節して使用する。

製品パンフレットはこちら
R-SO-3 Na+ and R-O-SO-3 Na+

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HPLCカラムもご用意しています。

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