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L-フコース特異的レクチン / Lectin, Fucose Specific

 糖鎖を認識して特異的かつ可逆的に結合するレクチンは,血液型の研究をはじめ,癌細胞の表面糖鎖の研究など,細胞生物学関連分野で広く利用されています1)。その起源は,植物・微生物・キノコ・無脊椎動物・脊椎動物・ウィルスなど,あらゆる生物に広く分布することが明らかになってきています。
 本品は,清酒醸造で用いられる麹菌Aspergillus oryzaeにより単離された新規レクチンで,赤血球凝集阻害アッセイから,L-フコースに親和性を持つことが明らかとなっています2)。また,フコースの結合様式については,L-Fuc α1,6 に対して最も高い結合性を持ち,L-Fuc α1,2,L-Fuc α1,3,L-Fuc α1,4残基に対しても結合性を有します。サブユニット分子量は35,000(Fig.1)の2量体です。本レクチンは,遺伝子配列でヒイロチャワンタケレクチンと26%の相同性を持ち2),基質特異性も比較的類似していると考えられています3)
 一般的にレクチンは糖鎖を特異的に認識することから,複合糖鎖の検出・解析に応用されています。特にフコースを含む糖鎖は生理機能を持つ糖鎖が多く,検出・解析の対象となる場合が多いとされています。例えばフコシル化糖鎖は胚発生・分化・細胞認識・癌化・炎症などの生命現象に関与していることが知られています。また人体においてもフコースが糖鎖に転移することは,ルイス式血液型や癌関連糖鎖抗原の抗原エピトープの重要な指標とされています4)。この麹菌フコースレクチンは,複合糖鎖の結合様式解析のツールにとどまらず,糖鎖研究に広く応用可能なレクチンです5)
 本レクチンは月桂冠株式会社の技術協力のもと製品化致しました。

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