2017/5/16 TCIニュース 5月16日号

「TCIニュース」 は,試験・研究用試薬やクロマト関連製品をお使いの皆さまに,新製品情報やその他お役立ち情報を,隔週でお届けしています。

[注目製品] V886: Spiro-MeOTAD代替 新規ペロブスカイト太陽電池用ホール輸送材料(HTM)

  近年,ペロブスカイト太陽電池の研究が盛んにおこなわれており,中でも優れたホール輸送材料(HTM)の開発が課題になっています。Nazeeruddinらは,新しいホール輸送材料としてカルバゾール構造を有するV886(V0146)を報告しています。V886は,Spiro-MeOTADと比較して低コストに製造できること,ガラス転移温度が高い点で優れています。また,2015年には,V886を用いて作製されたペロブスカイト太陽電池素子の光電変換効率が,16.91%を示すことが報告されています。この結果は,比較対象として作製されたSpiro-MeOTADを使用した素子の光電変換効率18.36%とほぼ同等の値でした。V886はSpiro-MeOTADの代替材料になると期待されています。

[製品パンフレット] 重合開始剤

重合開始剤
高分子の合成研究に欠かせない重合開始剤を集めた資料です。熱および光重合開始剤の2つに大別し,さらに活性種の種類ごとに分けて紹介した1冊です。

・熱重合開始剤を活性種(ラジカル,カチオン)で分別して紹介
・光重合開始剤を活性種(ラジカル,カチオン,アニオン)で分別して紹介
・PDFファイルでは,文献情報満載の各製品詳細ページへのリンクを設定
弊社では重合開始剤と組み合わせて使用されるモノマー(単量体)を多数取り揃えております。詳細は下記のリンクより参照ください。
» モノマー

有機合成関連製品

注目論文から

キラル超原子価ヨウ素触媒を用いたスチレンのエナンチオ選択的ジアセテート化反応

Muñizと石原らは,キラル超原子価ヨウ素触媒を用いるスチレン類のエナンチオ選択的ジアセトキシ化反応を報告しています。それによると, (R,R)-2-ヨード-1,3-ビス[1-(メシチルカルバモイル)エトキシ]ベンゼンと過酢酸から系内で調製されるキラル超原子価ヨウ素化合物 (1)を触媒として用い,スチレンと反応させると二酸素原子付加反応がエナンチオ選択的に進行し,相当する隣接ジアセトキシ体が得られます。この反応では,調製したキラル触媒1のアミド基と,三価ヨウ素原子に置換する2つのアセトキシ基による分子内NH-O水素結合が,理想的な不斉環境の構築に寄与し,エナンチオ選択的な分子間反応の進行に大きな役割を果たしていると考えられています。
I0807

文献

ご紹介した化合物について,さらにお知りになりたい方はウェブページをご覧ください。 文献のAbstractは “利用例”タブにあります。

製品ハイライト

安全で便利なトリフルオロメチルチオ化剤

N-メチル-N-(トリフルオロメチルチオ)アニリン(1)は,求電子的トリフルオロメチルチオ化剤で,様々な基質と反応することが可能です。例えばGrignard試薬との反応は速やかに進行し,対応するトリフルオロメチルチオ化体を与えます1)。また,1と末端アルキンとの反応は,触媒量の塩基で反応が進行する触媒的なトリフルオロメチルチオ化が可能です2)。さらに1は,Brønsted酸やLewis酸存在下,インドール類のトリフルオロメチルチオ化にも用いることができます3, 4)1は安全に扱える液状のトリフルオロメチルチオ化剤であり,医農薬分野で注目されているトリフルオロメチルチオ化合物の合成に利用されています。 
M2595

文献

ご紹介した化合物について,さらにお知りになりたい方はウェブページをご覧ください。 文献のAbstractは “利用例”タブにあります。

有機合成関連試薬新製品

前号メルマガ以降の新製品から,3品目をピックアップしてご紹介します。
ウェブページでは,毎週新製品情報を更新しています。過去2か月分の新製品がご覧いただけます。
» 新製品情報
» 上記以外の有機合成関連製品はこちら

ライフサイエンス関連製品

ライフサイエンス向け試薬新製品

前号メルマガ以降の新製品から,3品目をピックアップしてご紹介します。
ウェブページでは,毎週新製品情報を更新しています。過去2か月分の新製品がご覧いただけます。
» 新製品情報
» 上記以外のライフサイエンス関連製品はこちら

製品詳細ページ “利用例” 紹介

東京化成工業のライフサイエンス関連製品より,最近公開した利用例を紹介します。各製品詳細ページにある “利用例” のタブをクリックするとご覧いただけます。

チミジル酸シンテターゼ阻害作用を有する抗腫瘍性代謝拮抗剤
» フロクスウリジン(製品コード:D2235)

ヤギ抗-マウスIgG DTBTA-Eu3+コンジュゲート
» ヤギ抗-マウスIgG DTBTA-Eu3+コンジュゲート(製品コード:G0505)

強力な抗酸化作用を示すラジカルスカベンジャー
» エダラボン(製品コード:M0687)

抗ウイルス活性を示す天然トリテルペン
» モロン酸(製品コード:M2610)

抗酸化剤・抗菌性添加剤
» 二亜硫酸二カリウム(製品コード:P2480)

ご注文は,取扱店で承ります。
» 取扱店一覧

試薬リストにない化合物の合成 (受託合成) や,東京化成工業試薬の大量製造 (スケールアップ) についても,ぜひご相談ください。
» 受託合成・大量製造サービス
当メールマガジン掲載の製品をはじめ,当社の試薬はすべて試験・研究のみにお使いください。

分析関連製品

[HPLC用イオン対試薬] 一般分析・LC/MS分析両用 ペルフルオロ脂肪酸 (塩基性試料用)

  HPLCでイオン性試料を分析する場合,イオン対試薬を用いる逆相分配クロマトグラフィーが利用されています。下記は各種ペルフルオロ脂肪酸 (塩基性試料分析用イオン対試薬) を使用したフェニルアラニンの分析例です。イオン対試薬のアルキル鎖が長くなるほど分析試料の保持が強くなります。ペルフルオロ脂肪酸は揮発性の試薬なので,LC/MSでも使用できます。
HPLC用イオン対試薬

TCI総合カタログ “Research Chemicals”,TCI試薬ガイド “Reagent Guide”

TCI総合カタログ"Research Chemicals",分野別に編集したTCI試薬ガイド"Reagent Guide"の郵送を承ります。
» 「総合カタログ」,「Reagent Guide」 郵送のお申込みはこちら

TCI試薬ガイド"Reagent Guide"は,PDF版もご用意しています。
» 「有機合成化学・機能性材料 編」 ダウンロード ( PDF 13MB ) はこちら
» 「バイオサイエンス・アナリティカルサイエンス 編」 ダウンロード ( PDF 15MB ) はこちら

[NEW]有機トランジスタ材料の性能評価 -評価例にフラーレンC60を追加しました

有機トランジスタ材料は,有機電子材料の中でも特に高い純度が求められますが,溶解性や安定性に問題がある材料は既存の分析手法で純度を求めることが困難です。弊社では,お客様が安心して材料をお使いいただけるよう,自社で製造した材料の性能測定を開始しました。

受託合成のご案内

東京化成工業では,様々な化合物の合成を承ります。

TCIカタログにはない化合物の合成
おもな対応分野: ライフサイエンス,糖鎖,マテリアルサイエンス
対応可能量: ラボスケールの合成からトンスケールの製造,継続生産まで

TCI製品のスケールアップ
試薬の純度のまま,キロ~トンレベルへのスケールアップが可能です。

お見積は無料です。化合物でお困りの際は,ぜひご相談ください。
E-mail: finechemicals@TCIchemicals.com   TEL: 03-5651-5171

学会・展示会 出展情報

第350回ガスクロマトグラフィー研究会講演会

開催日:2017年5月26日(金)                                会場:北とぴあ(北区王子)
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第66回高分子学会年次大会

開催日:2017年5月29日(月)~5月31日(水)        会場:幕張メッセ
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第311回 液体クロマトグラフィー研究懇談会【講演】

開催日:2017年5月31日(水)                                会場:東洋製罐グループホールディングス株式会社本社2F会議室201
演題:ポリマレイミド系光学活性体分離用カラムの有効な化合物と使い方
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第58回日本神経病理学会総会学術研究会

開催日:2017年6月1日(木)~6月3日(土)            会場:学術総合センター (一橋講堂)
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日本ケミカルバイオロジー学会 第12回年会

開催日:2017年6月7日(水)~6月9日(金)            会場:北海道大学 クラーク会館
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第111回有機合成シンポジウム2017年【春】

開催日:2017年6月8日(木)~6月9日(金)            会場:岡山大学 (津島キャンパス) 創立五十周年記念館
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第67回日本電気泳動学会シンポジウム

開催日:2017年6月9日(金)                                  会場:産業技術総合研究所 臨海副都心センター (別館11階会議室)
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平成29年度 前期(春季)有機合成化学講習会

開催日:2017年6月14日(水)~6月15日(木)        会場:日本薬学会 長井記念館 長井記念ホール
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編集後記

5月の大型連休明けの配信となる,今回の弊社メルマガ “TCIニュース” ですが,毎年この時期になると恒例?の高分子に関連する情報を配信してきました。例えば去年はというと・・・ なんと! 高分子祭りをやっていました。なんでも高分子ファームの試薬たちにメルマガ編集部が乗っ取られた設定です。やんちゃですね。では今年はというと・・・大人しいです。どうしたのでしょう? そこで,あるモノマー分子君に理由を聞いてみると・・・

今年は高分子学会とメルマガ配信日の巡りが微妙なので ノリも微妙なのよ~


だそうです。なるほど,今年の高分子学会は5月29日から開催,そして次回のTCIニュースの配信日はというと・・・5月30日(予定)ですので事前告知ではなくなってしまいます。確かに巡りはよくないですね。でも安心してください。高分子ファームの試薬たちのノリが微妙でも,編集部が高分子の情報をお届けしますよ。もちろん高分子学会にも弊社展示ブースを出展します。高分子学会に参加される方,おられましたら是非とも弊社展示ブースにお立ち寄りください。展示員および高分子の試薬たち共々,心よりお待ちしております。

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