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化学よもやま話
~身近な元素の話~ ガンと闘う元素 ≪用語解説≫
プロテアソーム
19Sキャップと20Sコアからなる分子量およそ200万の巨大複合体(タンパク質)であり,標的化したタンパク質を取り込み,ペプチドさらにはアミノ酸に分解する作用を持ちます。その構造は,中心に樽状の20Sコアがあり,その両側を2つの19Sキャップがはさむ形をとります。
19Sキャップは,標的タンパク質が分解されやすくなるよう,折りたたみ構造をほどく働きをします。高次構造がとかれたタンパク質は,樽状の20Sコアに誘導され,酵素によりペプチドあるいはアミノ酸まで分解されます。この標的タンパク質の分解の工程は,大きく分けるとユビキチンによる標識化,19Sキャップへの取り込み,20Sコア内での酵素分解の3つの工程で進行します。
プロテアソームによる標的タンパク質の分解は,ATP依存的に進行します。また,標識に用いたユビキチンは脱ユビキチン酵素により再生され,繰り返しプロテアソームのタンパク質分解に用いられます。