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V886: 新規ペロブスカイト太陽電池用ホール輸送材料(HTM)

 

 近年,ペロブスカイト太陽電池の研究が盛んにおこなわれており,中でも優れたホール輸送材料(HTM)の開発が課題になっています。Nazeeruddinらは,新しいホール輸送材料としてカルバゾール構造を有するV886(V0146)を報告しています。V886は,Spiro-MeOTADと比較して低コストに製造できること,ガラス転移温度が高い点で優れています。また,2015年には,V886を用いて作製されたペロブスカイト太陽電池素子の光電変換効率が,16.91%を示すことが報告されています。この結果は,比較対象として作製されたSpiro-MeOTADを使用した素子の光電変換効率18.36%とほぼ同等の値でした。V886はSpiro-MeOTADの代替材料になると期待されています。

特長

・ペロブスカイト太陽電池向け,低コストホール輸送材料
・Spiro-MeOTADと同等の光電変換効率に寄与
・有機溶媒に可溶(クロロベンゼン,THF 等)

ペロブスカイト太陽電池への利用例

 





参考文献

  • P. Gratia, A. Magomedov, T. Malinauskas, M. Daskeviciene, A. Abate, S. Ahmad, M. Grätzel, V. Getautis, M. K. Nazeeruddin, Angew. Chem. Int. Ed. 2015, 54, 11409.