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糖鎖を丸ごと転移させる酵素 エンド-α

*1unitは,pH5.0,37℃において,Galβ1-3GalNAc α-pNPに作用させた時,1分間あたりに1μmolのGalβ1-3GalNAcとpNPを生じる酵素量。
 山本らは乳酸菌Bifidobacterium longumを培養し,その培養液中にエンド-α-N-アセチルガラクトサミニダーゼの存在を見い出し,精製単離しています1)。この酵素はEndo-αと称し,Galβ1-3GalNAcの二糖が水酸基とα結合した構造を認識し,この結合を加水分解しGalβ1-3GalNAcを遊離させます。その際,水酸基を有する化合物を受容体として共存させると遊離したGalβ1-3GalNAcがその受容体に転移します2)。この山本らの見い出したEndo-αは,ムチン型糖鎖に含まれるコア1をドナーとして,糖やペプチド・タンパク質など幅広い化合物にGalβ1-3GalNAcを転移させることができます。
 芦田らはEndo-αを用いた糖鎖転移反応を報告しています2a)。それによると,pH5.0酢酸ナトリウム緩衝液中,Galβ1-3GalNAcα-pNPにEndo-αを作用させ,生じたGalβ1-3GalNAcを単糖(グルコース,ガラクトース,マンノース),二糖(マルトース,スクロース),糖アルコール(マンニトール,ソルビトール)に転移させています。
 このように,Endo-MとEndo-αを使い分けることによって,N-結合型糖鎖およびO-結合型糖鎖両方について転移させることが可能で,酵素法による複合糖鎖合成のツールとして多方面での応用が期待されています。
エンド-αはNEDOプロジェクトの成果として製品化されました。

 

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