ホーム >  製品情報

磁性イオン液体 / Magnetic Ionic Liquids

 イオン液体はイオンのみから構成されており,高いイオン伝導性を有していることから液体電解質として利用されています。二次電池の電解質は高いイオン伝導性のみならず,不揮発性,耐熱性,不燃性,腐食性がないことが重要で,イオン液体はこれらの諸条件を満たす素材として活発な応用研究が行われています。イオン液体のカチオン成分はアルキル基を有するイミダゾリウム,ピロリジニウム,ピペリジニウム,アンモニウム,ホスホニウム,スルホニウムなどで構成され,対アニオンについてはハライド,BF4,PF6,チオシアネート,ジスルホニルイミドなどが用いられます。イオン液体はカチオン,アニオン双方の化学修飾が可能で,融点や粘性,イオン伝導性などを変えることができます。濱口らは,対アニオンにFeCl4を導入することで,磁性を有するイオン液体1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムテトラクロロフェラート(Bmim)FeCl4を見出しました1,2)。他に磁性を有する液体として,磁性流体が挙げられます。従来から知られている磁性流体は,溶媒を含んでいるため揮発による粘度の変化が起こりやすく,強磁性ナノ粒子の凝集・沈殿による相分離などの問題点を有しています。一方,磁性イオン液体は極めて安定な不揮発性の液体物質です。また,常温の液体としてはこれまで考えられなかった大きな磁化率を持っており,市販の永久磁石程度の磁場で,磁石に強く応答する様子を観察することができます。

ページトップへ