「メタセシス」とは元来“組み替え”を意味する言葉ですが,有機合成化学の分野では結合の組み換えによる分子変換反応を総称した表現として使われています。より一般には,炭素-炭素二重結合や三重結合などから成る2つの不飽和種の組み換え反応を指す言葉として広く使われています。メタセシスの研究では,反応を触媒するカルベン錯体の開発に多くの時間が割かれました。しかし反応は本質的に可逆であるため,平衡を望む方向に大きく偏らせる触媒の研究が活発に行われてきました。
1990年代に入ると,Grubbsらが開発したルテニウム錯体(第1世代Grubbs触媒)が効果的にオレフィンメタセシス反応を触媒することが示されました。さらにGrubbsらはN-ヘテロ環状カルベン(NHC)を配位子とする第2世代Grubbs触媒を開発し,反応性と触媒安定性を高いレベルで制御することに成功しました。一方,Hoveydaらは,第2世代Grubbs触媒を改良したルテニウム触媒を開発しています。この触媒は,ビニリデン基の適切な位置に配置したアルコキシ基により,ルテニウム金属とのキレーション形成が可能です。このような型のメタセシス触媒はHoveyda型触媒と呼ばれており,第2世代Grubbs触媒と共に高活性なオレフィンメタセシス触媒として広く知られています1)2)。
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