ここで,Yは有機材料と反応結合する官能基で,ビニル基,エポキシ基,アミノ基などがその代表例として挙げられます。Xは無機材料と反応する官能基で,水,あるいは湿気により加水分解を受けてシラノールを生成します。このシラノールが無機材料と反応結合します。Xの代表例としてアルコキシ基,アセトキシ基,クロル原子などが挙げられます。
シランカップリング剤は有機材料と無機材料の界面における接着性の改良に効果的で,ガラス繊維強化プラスチックの強度向上,性能改良などに利用されてきました。そして,近年ではプリント基板用の積層版,人工大理石,プラスチック磁石,生理活性物質を固定したシリカといった無機-有機ハイブリッド材料の製造に利用されています。
また,界面の接着性改良という本来の目的とは異なった応用も盛んに研究されています。加水分解性基の反応性を利用した水架橋性ポリマーの合成や,シランカップリング剤で表面処理することによる材料への帯電防止性,抗菌性の付与などがその一例です。今後も幅広い分野での応用が期待されています。
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