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TCI反応実例:トリフルオロメタンチオール銀(I)を用いたトリフルオロメチルチオ化反応
トリフルオロメタンチオール銀(I)を用いた4-メトキシベンジルアルコールのトリフルオロメチルチオ化反応をご紹介します。トリフルオロメタンチオール銀(I)はトリフルオロメチルチオ化剤として知られており、アルコール性水酸基をトリフルオロメチルチオ基に直接変換することが可能です。

使用した化学品
実施手順
トリフルオロメタンチオール銀(I) (907 mg, 4.34 mmol)、テトラブチルアンモニウムヨージド (4.81 g, 13.0 mmol)および4-メトキシベンジルアルコール (200 mg, 1.45 mmol)のトルエン (15 mL)溶液を80 °Cで19時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷やしてシリカゲルに通して酢酸エチルで溶出させた後、ろ液を減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン)で精製すると、(4-メトキシベンジル)(トリフルオロメチル)スルファン (216 mg, 収率67%)が無色液体として得られた。
実施者コメント
反応溶液はNMRでモニタリングした。
分析データ
(4-メトキシベンジル)(トリフルオロメチル)スルファン
1H NMR (270 MHz, CDCl3); δ 7.26 (d, 2H, J = 8.4 Hz), 6.86 (d, 2H, J = 8.4 Hz), 4.09 (s, 2H), 3.80 (s, 3H).
先行文献
- Direct Dehydroxytrifluoromethylthiolation of Alcohols Using Silver(I) Trifluoromethanethiolate and Tetra-n-butylammonium Iodide