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TCI反応実例:光延反応中間体塩BEHTトリフラートを用いた光延型SN2反応
光延反応の反応中間体塩であるBEHTトリフラートを用いた、(S)-乳酸ベンジルエステルとインドリンのSN2反応をご紹介します。BEHTトリフラートは⼤気中で扱うことができ、酸性度が低いアミンでも反応が可能です。

使用した化学品
実施手順
(S)-乳酸ベンジルエステル (180 mg, 1.00 mmol)、インドリン (119 mg, 1.00 mmol)およびBEHTトリフラート (704 mg, 1.20 mmol, 1.2 eq.)のDCE (1 mL)懸濁液にDIEA (0.17 mL, 1.00 mmol)を室温で加え、同温で1日間撹拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (5 mL)を加えて反応を停止し、ジクロロメタン (3 x 5 mL)で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー (酢酸エチル:ヘキサン = 0:100 – 5:95)で精製すると、(R)-2-インドリノ酪酸ベンジル (154 mg, 収率54%)が淡赤色液体として得られた。
実施者コメント
反応溶液はUPLCでモニタリングした。
分析データ
(R)-2-インドリノ酪酸ベンジル
1H NMR (400 MHz, CDCl3); δ 7.30–7.26 (m, 3H), 7.18 (dd, J = 3.2, 7.2 Hz, 2H), 7.05 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.00 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.64 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.39 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 5.11 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 5.07 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 4.32 (q, J = 7.0 Hz, 1H), 3.53 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 2.95 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 1.49 (d, J = 7.0 Hz, 3H).
先行文献
- Universal Reagent for Mild and Stereospecific Nucleophilic Substitution of Alcohols with Amines