TCIニュース」は、試験・研究用試薬をお使いの皆さまに、新製品情報やその他、お役立ち情報をお届けします。

今号は、以下の情報などのご紹介です。

• 天然・化学修飾多糖シリーズ
• プロテアーゼ阻害剤カクテル
• 脂肪滴の染色に適した蛍光色素 ShoyakuGreen
• TGF-β伝達経路の強力な阻害剤であるチオアミド
• TCIメール最新号

天然・化学修飾多糖シリーズ

TCIでは、TCIオリジナル製品をはじめ、多くの天然多糖類や化学修飾多糖類を取り扱っています。キチン [C0072]やプルラン [P0978]のような中性多糖類や、アルギン酸 [A0733]やヒアルロン酸 [H0595]のような酸性多糖類、さらに、硫酸化ヒアルロン酸 [H1739]やカルボキシメチルデキストランナトリウム [C3250]などの化学修飾多糖類もご用意しています。

プロテアーゼ阻害剤カクテル

100×Protease Inhibitor Cocktail (EDTA free) [P2949]および100×Protease Inhibitor Cocktail [P2976]は、1mLの精製水に溶解するだけで100倍濃縮液として使用することができます。この溶液は、目的タンパク質を幅広いプロテアーゼによる分解から保護します。P2949はEDTAを含まないため、金属キレートアフィニティー精製にも適合可能です。

脂肪滴の染色に適した蛍光色素 ShoyakuGreen

脂肪滴は、脂質を貯蔵するオルガネラで主にトリグリセリドとコレステロールエステルで構成されています。脂肪滴は多くの細胞に存在し、その役割は脂質貯蔵に加えて様々な生物学的機能に関与することが報告されています。ShoyakuGreen [T3935]は、特異的に脂肪滴を染色することができる蛍光プローブです。ShoyakuGreenで染色された脂肪滴は、励起波長403 nm / 蛍光波長525 nmで観察することができます。また、高濃度で培養培地に添加してもほとんど細胞毒性を示さないことから、ShoyakuGreenは培養細胞の脂肪滴の染色に有用です。

TGF-β伝達経路の強力な阻害剤であるチオアミド

A 83-01 [A3324]は、TGF-βシグナル伝達経路のTGF-β/Activin A/Nodal系統に所属するI型受容体であるアクチビン受容体様キナーゼ4（ALK4）、5（ALK5）、7（ALK7）を強力に阻害するチオアミドです。A 83-01によるALK4/5/7の抑制によって、Smad2/3のリン酸化ひいてはTGF-β媒介性の増殖阻害や上皮間葉転換を抑制します。A 83-01はオルガノイド培養の添加物として一般的に用いられ、他のニッチ因子と協調して幹細胞の分化や自己組織化の誘導を仲介します。

TCIメール最新号：寄稿論文、製品紹介

TCIメール最新号 No.192では、北里大学の大多和正樹 准教授による寄稿論文、高知工科大学の西脇永敏 教授による「My Familiar Compound Family -1,3-ジカルボニル化合物-」を掲載しています。
今号の製品紹介は、

• アルケンやチオールをアミノ化するヒドロキシアミン誘導体
• 保証済みオリゴヌクレオチド用分析試薬
• オリゴヌクレオチド合成用イミダゾリウム塩型の縮合活性化剤
• ムール貝にインスパイアされた乾湿両用接着材料の開発に有用なモノマー
• 糖タンパク質捕集試薬：レクチン固定化アガロース“レックビーズ”
• ヒストンメチルトランスフェラーゼ阻害剤
• AMP活性化プロテインキナーゼ活性化剤

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