「TCIニュース」は、試験・研究用試薬をお使いの皆さまに、材料科学に関する新製品情報やお役立ち情報をお届けします。

今号は以下の情報をご紹介いたします。

• 有機テルル媒介リビングラジカル重合（TERP）試薬
• 高純度ジビニルベンゼン
• ナフタレンテトラカルボン酸無水物誘導体
• ポリイミドおよびCOFの合成用原料 無水メリト酸
• 二次元コードシールで製品書類取得

有機テルル媒介リビングラジカル重合（TERP）試薬

有機テルル媒介ラジカル重合（TERP）は、精密ラジカル重合（CRP）の一種です。TERPは、連鎖移動剤（CTA）として有機テルル化合物を使用します。
TERPはモノマーの適応官能基範囲が広く、末端基の変換も可能であり、同一連鎖移動剤で重合可能なモノマーの範囲も広いため、機能性ポリマーの合成に便利です。
弊社では、TERP用のCTAとして、2-メチル-2-(メチルテラニル)プロパン酸エチル [E1508]、2-メチル-2-(メチルテラニル)プロパンニトリル [M3520]、メチル1-フェニルエチルテルリド [M3521]をご提供しています。また、TERP用添加剤としてジメチルジテルリド [D6090]、ジフェニルジテルリド [D2718]もご用意しています。

高純度ジビニルベンゼン

高純度な単一位置異性体1,4-ジビニルベンゼン [D6110]および1,3-ジビニルベンゼン [D6174]のご紹介です。ジビニルベンゼンは、スチレン系ポリマーの架橋剤として利用可能であり、片側のビニル基選択的な重合への適用が報告されています。ジビニルベンゼンの異性体比により細孔サイズ・ポリマービーズのサイズ・表面修飾率を調整することができます。

ナフタレンテトラカルボン酸無水物誘導体

ナフタレンテトラカルボン酸無水物（NTCDA）は、ポリイミドや有機半導体等の機能性材料の原料として多用されています。
弊社では、最も一般的なナフタレン-1,4,5,8-テトラカルボン酸二無水物 [N0369]、ナフタレン-1,4,5,8-テトラカルボン酸二無水物（昇華精製品） [N0755]に加え、2-ブロモナフタレン-1,4,5,8-テトラカルボン酸1,8:4,5-二無水物 [B5756]、2,6-ジブロモナフタレン-1,4,5,8-テトラカルボン酸二無水物 [D4339]、2,3,6,7-ナフタレンテトラカルボン酸2,3:6,7-二無水物 [N1128]、1,2,5,6-ナフタレンテトラカルボン酸二無水物 [N1247]をご提供しています。

ポリイミドおよびCOFの合成用原料 無水メリト酸

無水メリト酸 [M3617]は、アミンリンカーと反応させることで、三方向に分岐したポリイミドや共有結合性有機構造体（COF）への合成が可能です。得られるポリイミドやCOFは、高活性なCO₂捕捉効果や可視光酸化還元触媒作用を持った材料へ応用できることが報告されています。

検索不要！二次元コードシールで製品書類取得

TCI製品容器のキャップ天面に、二次元コードシールの貼付を開始しました。（※製品によっては貼付されていないものが届く場合があります。） モバイル端末でコードを読み取り1タップするだけで、専用ウェブページからお手元の製品の分析チャートや規格表などの製品関連書類をご確認いただくことができます。 ご提供する情報は、今後順次拡充していく予定です。

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