「TCIニュース」は、試験・研究用試薬をお使いの皆さまに、新製品情報やその他、お役立ち情報をお届けします。

今号は、以下の情報などのご紹介です。

• 細胞の事前固定不要な細胞周期判別アッセイキット
• フェロトーシスを誘導するエラスチン
• マロンジアルデヒド測定キット
• トランスフェクション用直鎖状PEI

細胞の事前固定不要な細胞周期判別アッセイキット

細胞周期は細胞増殖や様々な治療ターゲットなどと密接な関係にあり、それらの機構を解析するために細胞周期アッセイは重要なツールの一つです。古典的な細胞周期アッセイでは、エタノールで事前固定された細胞にRNase処理をした後に、DAPIまたはヨウ化プロピジウムで染色する手法がとられ、長時間かかる欠点があります。一方、Cell Cycle Assay Kit (Red) [C3851]では、細胞膜を完全に溶解しない特殊な界面活性剤とDNAを特異的に染める蛍光色素（7-AAD、λ_ex, _max = 549nm, λ_em, _max = 648nm）を組み合わせることによって、事前固定なしで細胞周期の観察が測定可能です。また、培養中の細胞を集め、キットに附属の色素とバッファーを添加することで最短15分で測定可能です。

フェロトーシスを誘導するエラスチン

フェロトーシスは、アポトーシスとは異なる機構で鉄イオンに依存した細胞死として2012年にStockwellらによって報告され、神経変性疾患や虚血再灌流障害など様々な疾患に関与していると考えられています。エラスチン [E1524]は、シスチントランスポーターによるシスチンの細胞内への取り込みを阻害し、抗酸化物質であるグルタチオンの細胞内濃度を低下させることでフェロトーシスを引き起こします。

マロンジアルデヒド測定キット

マロンジアルデヒド（MDA）は脂質過酸化物の分解生成物として知られ、細胞内酸化ストレスの指標として測定されています。弊社ではマロンジアルデヒド測定キット [M3637]をご用意しました。この測定キットでは、チオバルビツール酸と反応させて吸光度を測定するTBARS法によって検出します。

トランスフェクション用直鎖状PEI

ポリエチレンイミン (PEI)は遺伝子導入に一般的に使用される非ウイルス性ベクターです。弊社では、Linear PEI HCl [1mg/mL in PBS(-)] [遺伝子導入用] [L0466]をフィルター滅菌した調製済み溶液として提供しております。本製品は高度に脱アシル化されており、高いトランスフェクション効率と低い細胞毒性を実現しました。

3月9日は「試薬の日」

「試薬の日」は、平成27年に日本試薬協会が発足15周年を記念し、試薬の認知度向上を目的として制定しました。
3月9日は、日本で初めて試薬という言葉を使った幕末の津山藩医で蘭学者の「宇田川榕菴（うだがわようあん）」の生誕日に因んでいます。

お知らせ・更新情報 お知らせ・更新情報ページでは、ウェブページの更新やパンフレット等の発行など、TCIからのお知らせや更新情報を随時発信しています。 » お知らせ・更新情報はこちら

学会・展示会　出展情報

FAQ・お問合せ先

製品に関するご質問
TEL：03-5640-8857 FAX：03-5640-8868
ご注文に関するご質問
弊社取扱店までお問い合わせください。

在庫・納期に関するご質問
＜営業部＞ TEL： 03-3668-0489 FAX： 03-3668-0520