マクロライド抗生物質のような生理活性物質の骨格には,anti-および syn-3-ヒドロキシ-2-メチルカルボニルの構造単位が数多く含まれており,これらを立体選択的に作り分けることは天然物合成において非常に重要です。すでにsyn-3-ヒドロキシ-2-メチルカルボニルの構築は,Evans試薬などの不斉補助剤を用いた不斉アルドール反応による方法が広く利用されています。しかし,anti-型の合成法はこれまで確立されていませんでした。
近年,安孫子,正宗らは優れた選択性でanti-選択的不斉アルドール反応を行う本品1を開発しました1)。本品1はジシクロヘキシルボロントリフラートおよびトリエチルアミン存在下,温和な条件で種々のアルデヒドと反応し,優れたジアステレオ選択性および面選択性でanti-アルドール生成物3を与えます。3 は立体を保持したままLiAlH4還元で相当するアルコール4に,LiOHによる加水分解で相当するカルボン酸に変換でき,除去された不斉補助剤用アルコール2は,ほぼ定量的に回収され再利用することが可能です。
本品1は,このような特性を利用して天然物の合成に用いられています2)。
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