アリールボロン酸とアリールハライドもしくはトリフラートとのSuzuki反応によるビアリール構築1)は,医薬品や機能性材料の合成に広く利用されています。親電子剤であるアリールクロリドは,安価で入手しやすいがアリールブロミドやヨージド,トリフラートに比べて著しく反応性が低下するため,新たな金属触媒が必要とされていました。
宮浦らは,1にBuLiを作用させて系内で調製した活性なNi(0)触媒を用いることによって,アリールクロリドを用いた効率の良いクロスカップリングに成功しています2a,b)。1を利用したSuzuki反応は,様々な電子吸引基や供与基を持つアリールクロリドに対して有効です2)。
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Suzuki反応に用いるニッケル触媒 / Ni(0) Catalyst for Suzuki Reaction
No.114(2002/04発行)


文献
- 1)The Suzuki reaction in biaryl synthesis
- a)東京化成工業(株), TCIメール 2000, 105, 18.
- 2)A synthesis of biaryls via nickel(0)-catalyzed Suzuki reaction
- 3)Nickel(0) catalyst for other cross-coupling reactions
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