1は池上らにより開発された両親媒性Pd触媒で,親水性や疎水性の基質,試剤をPdの近傍に取り込み,スムーズに反応を進行させます。また,1はネットワーク状の超分子を形成しており,水,有機溶媒に不溶で,反応系からの回収が容易に行えます。そして,Pdはコポリマーのホスフィノ基に強く担持されているため,反応に際して溶出することなく,繰り返し利用することができます。池上らは1の応用例として,水中での鈴木−宮浦反応を報告しています。それによれば,1の使用量は5×10-5モル当量と極めてわずかな量でも反応は進行し,10回繰り返して使用しても触媒活性は損なわれません。
1は環境に配慮したPd触媒で,グリーンケミストリーの観点から注目されており,多方面での応用が期待されています。
Maximum quantity allowed is 999
注文本数を選んでください。
両親媒性Pd触媒 / Polymer-Supported Pd Catalyst
No.117(2003/01発行)
- P1425
- Poly[N-isopropylacrylamide-co-4-(diphenylphosphino)styrene] Palladium(II) Dichloride (1)

文献
- 1) An assembled complex of palladium and non-cross-linked amphiphilic polymer
- Y. M. A. Yamada, K. Takeda, H. Takahashi, S. Ikegami, Org. Lett. 2002, 4, 3371.

- 東京化成工業(株), 特願2002-77255.
- Y. M. A. Yamada, K. Takeda, H. Takahashi, S. Ikegami, Org. Lett. 2002, 4, 3371.
掲載されている情報は,ご覧の「TCIメール」発行当時のものです。ご注文の際には最新情報をご覧ください。
また,地域等によって販売製品が異なります。製品詳細ページが表示されない場合は,販売は行っておりませんのでご了承ください。
また,地域等によって販売製品が異なります。製品詳細ページが表示されない場合は,販売は行っておりませんのでご了承ください。