近年、福住らは天然の光合成反応中心の電荷分離寿命をはるかに凌駕する分子、9-置換-10-メチルアクリジニウム誘導体を開発しました。福住らは、このアクリジニウム誘導体が種々の光反応の触媒としても有用であることを報告しています。例えば、過塩素酸9-メシチル-10-メチルアクリジニウム(1a)を光触媒としたアントラセンの酸素化反応では、1aの電荷分離状態からアントラセンラジカルカチオンとスーパーオキシドイオンが同時に発生し、両者がラジカルカップリングすることにより、9,10-エピジオキシアントラセン(2)が生成します。2はさらに光反応が進行し、最終生成物としてアントラキノン3と過酸化水素を与えます1a)。また、過塩素酸10-メチル-9-フェニルアクリジニウム(1b)を光触媒とするp-キシレンからp-トルアルデヒドを得る選択的酸素化反応も報告しています1b)。
アクリジニウム誘導体を光触媒として用いる酸素化方法は、光エネルギーと大気中に20%存在する酸素で進行する極めてクリーンかつ経済的なシステムです。グリーンケミストリーの観点から、限りある資源の有効利用、環境にやさしい物作りが求められており、多方面での応用が期待されています。
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