1は比較的安定な0価のパラジウム触媒で,鈴木-宮浦クロスカップリング反応1a),スティル反応1b),ヘック反応1c) など様々なカップリング反応に用いられています。例えば,Wallowらは1を用いた鈴木-宮浦クロスカップリング反応を報告しています1a)。それによると,温和な条件下,ホスフィン配位子を添加しなくても反応は進行し,高収率で目的とするビフェニルを得ています。
また,アリールハライド,トリフラートとアミンのカップリング反応が報告されています2)。例えば,Hostynらは塩基性条件下,触媒量の1と配位子を添加することにより,3-ブロモキノリンと2-ブロモアニリンから良好な収率で3-(2-ブロモアニリノ)キノリン2を得ています。この2は,興味深い抗プラスモジウム活性を有するインドロ[2,3-c]キノリン3の合成中間体として利用されています2b)。
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パラジウム(0)触媒 / Palladium(0) Catalyst
No.132(2006/10発行)

文献
- 1)The Pd-catalyzed coupling reactions
- 2)The Pd-catalyzed amination
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