Maximum quantity allowed is 999
注文本数を選んでください。
原子移動ラジカル重合に有用な多座配位子 / Multidentate Ligand for Atom Transfer Radical Polymerization
No.161(2014/04発行)
トリス[2-(ジメチルアミノ)エチル]アミン(Me6TREN, 1)は原子移動ラジカル重合(ATRP)に有用な多座配位子です。ATRPは金属触媒を用いる重合反応であり,高分子の分子量,分子量分布など精密制御を可能にします。例えば一価銅に多座配位子1を配位させた
銅(I)錯体は高い活性を示します。続いてハロゲン化アルキルの一電子還元によりラジカル種が生成すると,モノマーとの重合が開始します。一方,一電子酸化を受けた二価銅と1からなる銅(II)錯体は,ハロゲン原子移動を伴う一電子還元により,ポリマー成長末端を休止種(ドーマント種)にします。この一連の反応の繰り返しにより,ATRPは完結します。
この重合では,わずか数ppmの銅触媒で十分な触媒効果が得られます(従来のATRPの約1/1000~1/10000量)。そのため,研究分野のみならず,工業分野への応用が非常に期待されています。

g.gif)
文献
- 1)Activators regenerated by electron transfer for atom transfer radical polymerization of styrene
- 2)Synthesis of high molecular weight poly(styrene-co-acrylonitrile) copolymers with controlled architecture
- 3)Use of ascorbic acid as reducing agent for synthesis of well-defined polymers by ARGET ATRP
- 4)Diminishing catalyst concentration in atom transfer radical polymerization with reducing agents
掲載されている情報は,ご覧の「TCIメール」発行当時のものです。ご注文の際には最新情報をご覧ください。
また,地域等によって販売製品が異なります。製品詳細ページが表示されない場合は,販売は行っておりませんのでご了承ください。
また,地域等によって販売製品が異なります。製品詳細ページが表示されない場合は,販売は行っておりませんのでご了承ください。