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C(sp3)—H活性化に有用なパラジウム触媒

 ジクロロ[9,9-ジメチル-4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン]パラジウム(II)(1)は,ベンジル位のC(sp3)—H結合を活性化させる触媒として有用です。例えば,一酸化炭素および過酸化ジ-tert-ブチル(= TBP)存在下,1をアルキル芳香族に作用させることで,アルキル芳香環のベンジル位が選択的に活性化され,アミン類とのアミノカルボニル化により,対応するアリールアセトアミドが得られます1)。この反応はハロゲン置換基を有する基質に対しても適用可能で,未反応のハロゲン置換基よりクロスカップリング反応などを行うことにより,さらに複雑なアリールアセトアミド誘導体へ導くこともできます。この反応を用いることにより,市販薬であるイブプロフェンも容易に合成可能です。また,アミンの代わりにアルコールを用いるとアルコキシカルボニル化が進行することも報告されています2)
D4333-1
D4333-2
実験例:
Pd(Xantphos)Cl2 (7.6 mg, 5 mol%),トルエン誘導体(20.0 mmol),アミン(0.2 mmol),TBP (53.0 mg, 0.36 mmol)をオートクレーブに入れてパージし,一酸化炭素をチャージして10気圧にする。120℃で16時間撹拌後,注意しながら一酸化炭素を開放する。反応混合物をシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製することにより,目的物が得られる。

文献

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