text.skipToContent text.skipToNavigation

Maximum quantity allowed is 999

注文本数を選んでください。

p型有機半導体:可溶性DNTT前駆体

No.172(2017/01発行)
D5153
endo-DNTT-PMI (DNTT-Precursor) (1) (※この製品は販売終了しました。)
D5154
exo-DNTT-PMI (DNTT-Precursor) (2)
 プリンテッドエレクトロニクス(PE)は,印刷技術を用いることでローコストで大量に電子回路を作成することを可能にする技術として注目されています。プラスチックフィルムや紙などのフレキシブルな基板上にPEの技術を用いて回路を作成することで、フレキシブルなセンサーやディスプレイ・太陽電池が実現可能となります。一方、これらセンサー等に用いられる回路を印刷で形成するには、高性能な可溶性有機半導体が必要になります。
 瀧宮らが開発したDinaphtho[2,3-b:2',3'-f]thieno[3,2-b]thiophene (DNTT)は、大気下安定で高い移動度を示す高性能p型有機半導体材料として幅広く使われています1)。DNTTは一般的な有機溶媒に難溶であるため、溶液プロセスでデバイスを作成するにはDNTTを可溶化させる必要があります。そこで、熱脱離可能な置換基を導入したendo-DNTT-PMI (1)とexo-DNTT-PMI (2)は、DNTTの可溶化に有効なDNTT前駆体として注目されています。
 DNTT-PMIは、約200 °CでN-フェニルマレイミド部位が脱離してDNTTに変換されます。
 これにより、基板上にDNTT-PMIを塗布後、加熱することでDNTT薄膜を溶液プロセスで作成することが可能となり、実際にトランジスタや不揮発性メモリの作成にも成功しています2)
 さらに、帝人株式会社の協力の下、弊社製品であるDNTT-PMIを用いて有機電界効果トランジスタを作成し評価を行ったところ、exo-DNTT-PMIにおいてμmax = 2.33 cm2/Vs, endo-DNTT-PMIにおいてμmax = 1.18 cm2/Vs の高いホール移動度を示しました。

文献

掲載されている情報は、ご覧の「TCIメール」発行当時のものです。ご注文の際には最新情報をご覧ください。
また、地域等によって販売製品が異なります。製品詳細ページが表示されない場合は、販売は行っておりませんのでご了承ください。
セッション情報
セッションの残り時間は10分です。このまま放置するとセッションが切れてホーム(トップページ)に戻ります。同じページから作業を再開するために、ボタンをクリックしてください。分です。このまま放置するとセッションが切れてホーム(トップページ)に戻ります。同じページから作業を再開するために、ボタンをクリックしてください。

セッションの有効時間が過ぎたためホーム(トップページ)に戻ります。