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代表的なp型半導体材料“ペンタセン”
No.174(2017/07発行)

有機電界効果トランジスタ(OFET)は軽量,フレキシブル,低コスト,大面積化が可能であることから,次世代の電子デバイスとして注目を集めています1)。また,高性能で安定したFET変調を得るには高い純度の有機半導体材料が求められます2)。ペンタセンは代表的なp型半導体材料であり,これまで有機エレクトロニクスの分野において数多くの研究例が報告されています2,3)。高品質なペンタセンとして昇華精製品の使用が有効で,実際に昇華精製ペンタセン(1)を用いてトランジスタ素子の作製および評価を行ったところ,極めて良好で安定したFET特性が得られました。
蒸着法によりトップコンタクト型のFET素子を作製しました(図1)。素子のFET特性を図2および表1に示します。窒素雰囲気下にて測定した結果,全ての素子において安定なp型半導体特性が得られました。また,オクチルトリクロロシラン(OTS)処理した素子では,ホール移動度 μmax = 1.52 cm2/Vs,on/off比 1.5×107の極めて良好な値を得ることができました。
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図1. OFET素子構造

図2. ペンタセンを用いたOFET素子特性(伝達特性)
(a) bare (b) OTS処理
表1. OFET pentaceneを用いたOFET素子特性

文献
- 1)Multi-functional integration of organic field-effect transistors (OFETs): Advances and perspectives
- 2)Pentacene disproportionation during sublimation for field-effect transistors
- 3)Pentacene-based organic field-effect-transistors
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また,地域等によって販売製品が異なります。製品詳細ページが表示されない場合は,販売は行っておりませんのでご了承ください。
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