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高い電流密度をもつ非水系レドックスフロー電池材料:MEEPT

 Odomらが開発した10-[2-(2-メトキシエトキシ)エチル]-10H-フェノチアジン(MEEPT,1)は,酸化還元活性部位としてフェノチアジン骨格と,溶解性を高めるアルコキシ基をもつことから,非水系レドックスフロー電池(RFB)の正極材料として注目されています。1は有機溶媒と任意の比率で混和し,高濃度の電解液を与えます。さらに,高い電流密度,長いサイクル特性を示すことが報告されており,非水系RFBデバイスの開発に有用です1)

図1. MEEPT/MEEPT+の電気化学的,分光学的性質


(a) Cyclic voltammogram of MEEPT at 10 mM in 0.1 M TBAPF6 in DCM recorded at scan rates from 10 to 500 mV/s. (b) UV-vis spectra of MEEPT-SbCl6 at 0.15 mM in acetonitrile for up to 24 h after dissolution. (These graphical materials were provided by Prof. Odom.)


用語解説:レドックスフロー電池
レドックスフロー電池(RFB)は,充放電による劣化が少なく長寿命ですが,リチウムイオン電池に比べるとエネルギー密度が低く,小型化には向いていないため,大規模な設置型の蓄電池としての応用が検討されています。RFB分野ではバナジウムイオンや水溶性の有機活物質を用いた水系RFBの開発が盛んに行われています1,2)。一方,溶媒を水から有機溶媒(アセトニトリル,カーボネートなど)に置き換えることで有機活物質の溶解度が上がり,エネルギー密度が上がるものと期待されています3)
1) M. Skyllas-Kazacos, L. Cao, M. Kazacos, N. Kausar, A. Mousa, ChemSusChem 2016, 9, 1521. (DOI: 10.1002/cssc.201600102) 2) E. S. Beh, D. De Porcellinis, R. L. Gracia, K. T. Xia, R. G. Gordon, M. J. Aziz, ACS Energy Lett. 2017, 2, 639. (DOI: 10.1021/acsenergylett.7b00019) 3) J. Winsberg, T. Hagemann, T. Janoschka, M. D. Hager, U. S. Schubert, Angew. Chem. Int. Ed. 2017, 56, 686. (DOI: 10.1002/anie.201604925)

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