カルボン酸とアルコールからエステルを合成する反応は有機合成上最も重要な反応の一つとして挙げられています。古典的なエステル化反応は酸性条件下での脱水縮合反応で、これは平衡反応です。効率よくエステルを生成させるためには、この平衡をエステル生成の側に移す必要があり、基質のどちらか一方を大過剰に用いることや、加熱により生成する水を除去することが行なわれています。しかしながら、カルボン酸、アルコールがともに高価で貴重な場合、基質のどちらか一方を大過剰に用いることは非経済的で、この古典的なエステル化法は利用し難く、また、熱に不安定な基質の場合もこのエステル化は利用し難い方法です。
エステル化は幅広い基質に対して行われる基本的な反応であるため、温和な条件下、基質のどちらか一方を大過剰に用いることなく、しかも効率よく進行するエステル化法が求められています。多くの研究者により活発な研究が行なわれ、数多くの優れた方法が報告されています。
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