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TCI反応実例:パラジウム触媒によるDABSOとNFSIを用いたアリールブロミドのワンポットフッ化スルホニル化
PdCl2(Amphos)2を触媒として、DABSOとNFSIを用いた、アリールブロミドからアリールスルホニルフルオリドを合成する手法をご紹介します。
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使用した化学品
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実施手順
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窒素気流下、4-ブロモビフェニル (1.17 g, 5.00 mmol)とDABSO (721 mg, 3.00 mmol)、PdCl2(Amphos)2 (177 mg, 0.25 mmol)の脱水イソプロピルアルコール (20 mL)溶液に、トリエチルアミン (2.1 mL, 15 mmol)を室温で加えた。溶液を75 °Cで 23時間撹拌後、室温に放冷した。これにNFSI (2.36 g, 7.5 mmol)を加え、室温にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチル (20 mL)に溶解し、不溶物をセライトろ過にて濾別後、酢酸エチル (20 mL)で洗いこんだ。ろ液を分液漏斗中で飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液 (20 mL)、飽和食塩水 (20 mL)で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧濃縮した。粗生成物を中圧分取クロマトグラフィー (シリカゲル、酢酸エチル:ヘキサン = 2:98 - 5:95)で精製すると、化合物1 (928 mg,収率79%)が白色結晶として得られた。
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実施者コメント
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反応溶液はTLC (酢酸エチル:ヘキサン = 1:9, Rf = 0.57)とUPLC-MSでモニタリングした。
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分析データ
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化合物 1
1H NMR (400 MHz, CDCl3); δ 8.12–8.04 (m, 2H), 7.86–7.80 (m, 2H), 7.67–7.58 (m, 2H), 7.44-7.55 (m, 3H).
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先行文献
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- One-pot palladium-catalyzed synthesis of sulfonyl fluorides from aryl bromides