Maximum quantity allowed is 999
注文本数を選んでください。
製品情報 > 今週のTCIトピックス > 今週のTCIトピックス 2025年 >
TCI反応実例:DPPAを用いるカルバマートの合成
チアゾール-4-カルボン酸、DPPAおよびtert-ブチルアルコールを用いた、Curtius転位反応経由のカルバマートの合成を紹介します。
使用した化学品
実施手順
チアゾール-4-カルボン酸 (500 mg, 3.87 mmol)とトリエチルアミン (0.59 mL, 4.26 mmol, 1.1当量)のtert-ブチルアルコール (2.0 mL)溶液に、DPPA (0.92 mL, 4.26 mmol, 1.1当量)を0 °Cで加えた。30分後に、反応溶液を90 °Cに昇温して21時間撹拌した後、溶液を室温まで冷やして減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー (酢酸エチル:ヘキサン = 0:1 - 1:1)で精製すると、tert-ブチル N-チアゾール-4-カルバマート (591 mg,収率 76%)が白色固体として得られた。
実施者コメント
反応溶液はHPLCでモニタリングした。
目的物をTLC分析すると、Rf = 0.4 (酢酸エチル:ヘキサン = 1:4)であった。
分析データ
tert-ブチル N-チアゾール-4-カルバマート
1H NMR (270 MHz, CDCl3); δ 8.58 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.06 (brs, 1H), 7.29 (brs, 1H), 1.51 (s, 9H).
先行文献
- Novel Syntheses of Variably Substituted Pyrrolo[2,3-d]thiazoles