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TCI Chemistry News March 2022 |
「TCIニュース」は、試験・研究用試薬をお使いの皆さまに、新製品情報やその他、お役立ち情報をお届けします。今号は、アルコキシ基を脱離基としたクロスカップリングを触媒するニッケル錯体、アルキルアルコールのラジカル経由型ホウ素化反応を可能とするチアントレン、可視光レドックス触媒を用いたトリフルオロメチル化反応、ルテニウム-インデニリデン触媒を用いたメタセシス反応、原料の滴下順変更による転化率の向上などをご紹介します。 |
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アルコキシ基を脱離基としたクロスカップリングを触媒するニッケル錯体ジクロロビス(ジシクロヘキシルフェニルホスフィン)ニッケル(II) [D5369] や ジクロロビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ニッケル(II) [B3534] は、アリールアルキルエーテルの熊田-玉尾-Corriu型クロスカップリング反応を触媒することが知られています。この反応では、これらのニッケル錯体存在下、アリールアルキルエーテルにアリール Grignard試薬 を作用させると、良好な収率でカップリング体が得られます。この反応において、脱離基となるアルコキシ基はメトキシ基に限定されず、環状エーテル中のアルコキシ基にも適用可能で、環状エーテルの場合は開環体が得られます。 |
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アルキルアルコールのラジカル経由型ホウ素化反応を可能とするチアントレンアルキルアルコールと チアントレン [T0184] から調製したチアントレニウム塩は、光または熱によって活性化されてアルキルラジカルとなり、アルキルボロン酸エステルへと変換できます。 トリフルオロメタンスルホン酸無水物 存在下、アルキルアルコールとチアントレンから得られたチアントレニウム塩を、光または熱で活性化することでアルキルラジカルを発生させ、さらに系中でアルキルボロン酸カテコールエステルへと導きます。最後にワンポットで ピナコール と塩基を加えると、目的のアルキルボロン酸ピナコールエステルが得られます。 |
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TCI反応実例:可視光レドックス触媒を用いたトリフルオロメチル化反応トリス(2,2'-ビピリジン)ルテニウム(II)ビス(ヘキサフルオロホスファート) [T3435] を可視光レドックス触媒とした、 4-メチルスチレン のアミノトリフルオロメチル化をご紹介します。反応剤にもなる溶媒のアセトニトリルは1時間脱気してから使用しています。 |
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TCI反応実例:ルテニウム-インデニリデン触媒を用いたメタセシス反応(3-フェニル-1H -インデン-1-イリデン)ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム(II)ジクロリド [P2004] を用いた、 ジアリルマロン酸ジエチル の閉環メタセシス反応をご紹介します。反応レポートは、TCIの合成スタッフが行ったものです。実施手順だけでなく、反応実施者のコメントや分析データもご覧いただけます。 |
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プロセス開発による改善例:原料の滴下順変更による転化率の向上小スケールでは実施できる操作でも、量産スケールでは困難な場合があります。プロセス開発では、その量産スケールを想定した製造操作を確立することが求められます。リチウムアミドを用いる反応では、アミンとブチルリチウムからリチウムアミドを調製し、滴下等で仕込むことが一般的です。しかし、量産スケールにおいては、調製の際に吸湿や熱による分解が起き、転化率が下がる傾向が見られます。そこで、TCIでは原料とアミンを先に仕込み、ここへブチルリチウムを滴下することで転化率の向上を達成しています。皆様もお悩みの工程がございましたら、是非東京化成工業にご相談ください。 |
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ケムステ記事ピックアップ今号のケムステ記事ピックアップでは、「いざ、低温反応!さて、バスはどうする?〜水/メタノール混合系で、どんな温度も自由自在〜」を紹介します。 |
学会・展示会 出展情報 |
日本農芸化学会 2022年度大会 開催日:2022年3月15日(火)-18日(金) 会場:オンライン 日本化学会 第102春季年会 (2022) 開催日:2022年3月23日(水)-25日(金) 会場:オンライン 日本薬学会第142年会 開催日:2022年3月26日(土)-28日(月) 会場:オンライン |
FAQ・お問合せ先
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