「TCIニュース」は、試験・研究用試薬をお使いの皆さまに、新製品情報やその他、お役立ち情報をお届けします。

今号は、以下の情報などのご紹介です。

• バイオイメージング試薬
• 糖鎖結合タンパク質：抗糖鎖抗体・レクチン
• シュードウリジン：mRNA医薬の重要な構成要素
• オリゴヌクレオチド分析に有用な緩衝液とその調製用試薬

 

バイオイメージング試薬

生体での現象を観察、解析するうえでイメージングは欠かせない実験手法の1つとなっています。TCIでは汎用性の高い 蛍光標識プローブ から、 動物用透明化試薬 や 植物透明化試薬 まで幅広い試薬を取り揃えております。

糖鎖結合タンパク質：抗糖鎖抗体・レクチン

多くの糖鎖は、脂質やタンパク質などに結合し、糖脂質あるいは糖タンパク質（N型、O型、プロテオグリカンなど）として存在しています。糖鎖は、脳、神経、癌細胞、血管内皮細胞などに存在することが知られており、iPS/ES細胞、癌、アルツハイマー、ギランバレー症候群、ファブリー病やガングリオシドーシスなどのリソソーム病などの疾患、発生、分化などで重要な役割を担うと考えられ、その重要性が注目されています。TCIでは、ポストゲノム時代の糖鎖研究に有用な 抗糖鎖抗体 と レクチン でお客様の研究をサポート致します。

シュードウリジン：mRNA医薬の重要な構成要素

目的のタンパク質を標的細胞内にて発現させることができるmRNA医薬は近年非常に大きな注目を集めています。mRNA医薬は、抗原タンパク質を発現させることで感染症やがんワクチンへ、酵素やシグナルタンパク質を発現させることでタンパク質補充療法への応用がそれぞれ可能であり、さらには再生医療やゲノム編集技術への展開が期待されています。 1-メチルシュードウリジン [M3387] や シュードウリジン [P2939] はウリジンと同様にタンパク質翻訳作用を有する一方で、標的細胞内での免疫機構回避、タンパク質発現の向上に寄与するためmRNA医薬開発において非常に重要な構造です。TCIでは化学合成した1-メチルシュードウリジンおよびシュードウリジンをご提供します。さらに、各種類縁体・誘導体のご提供やスケールアップにも対応可能です。

オリゴヌクレオチド分析に有用な緩衝液とその調製用試薬

酢酸トリエチルアンモニウム溶液は、逆相クロマトグラフィーでのオリゴヌクレオチドの精製と分析における緩衝液として汎用されています。また、トリエチルアミンと1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロイソプロピルアルコール (= HFIP)の混合水溶液を移動相とする場合、オリゴヌクレオチドのLC-MS分析においてESI検出の感度が向上することが知られています。TCIでは、オリゴヌクレオチドの分析対象波長付近に吸収をもたないことを保証した 酢酸トリエチルアンモニウム溶液 [T4022] 、 トリエチルアミン [T4021] および HFIP [H1793] をラインナップしています。T4022は適宜希釈することで、また、T4021とH1793についてはそれぞれ任意の量を混合、希釈して用いることで、分析系に応じた緩衝液を調製、使用できます。

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