「TCIニュース」は、試験・研究用試薬をお使いの皆さまに、材料科学に関する新製品情報やお役立ち情報をお届けします。
今号は以下の情報をご紹介いたします。

ATRPとRAFT重合:材料科学者や生命科学者の研究ツール
原子移動ラジカル重合(ATRP)と可逆的付加開裂連鎖移動(RAFT)重合は、精密ラジカル重合(CRP)のなかでも非常によく利用されています。ATRPとRAFT重合は、ポリマー構造制御が可能、かつ適用範囲が広いことから、材料科学者や生命科学者の材料開発の可能性を広げました。また、スターポリマーやハイパーブランチポリマーといった特殊構造ポリマーの合成が容易であること、様々な基板やナノ粒子表面からのグラフトが可能であること、末端構造制御によりタンパク質とのコンジュゲーションが可能であることから、潤滑剤などの工業用途や、バイオコンジュゲーションやドラッグデリバリーシステム(DDS)など医療応用の研究に使用されています。
原子移動ラジカル重合に使用可能な有機光レドックス触媒
有機光レドックス触媒を用いた原子移動ラジカル重合(O-ATRP)は金属を用いず、狭い分子量分布をもつポリマーを合成する手段として精力的に研究されています。peri-キサンテノキサンテン [X0083]は有機半導体として利用されていますが、近年光レドックス触媒としてもその有用性が見出されています。X0083は443 nmに極大吸収波長をもち、種々の開始剤との組み合わせにより、対応するポリマーを狭い分子量分布 (Mw/Mn=1.19–1.27)で合成することが可能です。また、ppmオーダーの使用量でも重合が効率よく進行することが明らかになっています。
ポリイミド合成用原料2,3,6,7-NTCDA
2,3,6,7-ナフタレンテトラカルボン酸2,3:6,7-二無水物(= 2,3,6,7-NTCDA) [N1128]は種々のジアミンと縮合させることでポリイミドを合成可能です。2,3,6,7-NTCDAはアミンとの反応性が高く、ナフタレン-1,4,5,8-テトラカルボン酸二無水物(= 1,4,5,8-NTCDA)と比べて重合度が高くなります。また、2,3,6,7-NTCDAは電子アクセプター分子であるため、適切なモノアミンとの反応による有機エレクトロニクス材料合成の可能性が期待されています。
光酸発生剤
光酸発生剤は、紫外線(UV)や電子線(EB)などの光照射によりカチオンを発生させる試薬です。光酸発生剤は、光カチオン重合開始剤とも呼ばれ、重合反応やその他の化学反応に使用されます。TCIでは、スルホニウム塩やヨードニウム塩のほか、非塩タイプの光酸発生剤を多数取り揃えています。学会・展示会 出展情報
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