「TCIニュース」は、試験・研究用試薬をお使いの皆さまに、新製品情報やその他、お役立ち情報をお届けします。
今号は、以下の情報などのご紹介です。
- プレバイオティクス研究用糖鎖試薬
- RNA染色用試薬:T-Fluor 480
- 短時間で高感度にタンパク質を検出できるゲルネガティブ染色キット
- リシン特異的脱メチル化酵素 (LSD)阻害剤
- TCIメール最新号

プレバイオティクス研究用糖鎖試薬
プレバイオティクスはヒト腸内の有用細菌の増殖を促進、あるいは有害細菌を抑制することで宿主の健康に有利に作用する物質として、1995年にイギリスの微生物学者 Gibsonによって提唱された用語です。近年、プレバイオティクスとして利用されている食品成分は難消化性のオリゴ糖鎖、多糖、食物繊維などがあげられ特定保健用食品の関与成分としても認められています。プレバイオティクスの効果については腸内における有用菌の増殖、整腸作用、免疫機能の改善、アレルギー抑制作用、ミネラル吸収促進作用、抗腫瘍作用、抗肥満作用、動脈硬化の予防など様々なものが報告されています。
TCIでは、ガラクト-N-ビオース [G0439] などのミルクオリゴ糖(MO)、キシロビオース [X0067]などのキシロオリゴ糖、デキストリン [D4657]などの多糖類、D-タガトース [T1501]などの単糖類を多数ご用意しています。

RNA染色用試薬:T-Fluor 480
1分子、1細胞レベルでの解析技術が向上し、またRNAは核酸医薬のターゲットとなることもあるため、RNAをイメージングすることは分子生物学、医薬創薬研究で非常に重要な手段となってきました。TCIでは、RNAイメージングに有効なRNA染色試薬であるT-Fluor 480 [T4072]をご提供しています。T-Fluor 480は細菌中のRNAを染色します。非常に高い蛍光強度(λex, max = 450 nm, λem, max = 485 nm)を示し、染色後に洗浄なしで観察可能です。また、T-Fluor 480は、ロット毎にRNA染色の社内試験を実施しています。
短時間で高感度にタンパク質を検出できるゲルネガティブ染色キット
電気泳動後のポリアクリルアミドゲルに含まれるタンパク質バンドを検出するためには、ゲルを染色する必要があります。一般的な染色方法としては、クマシーブリリアントブルー染色、銀染色、蛍光染色、そしてネガティブ染色があります。ネガティブ染色とは、タンパク質のバンドが透明なまま、バンド以外のゲル部分を白く染色する方法です。染色後のゲルは黒い背景の上に置くことで、バンドを明確に目視することができます。ゲル ネガティブ染色キット [G0615]を用いると、20分程度で高感度にタンパク質のバンドを検出することが可能です。また、キットに付属する脱色液を使用することで簡単にゲルの脱色が可能で、脱色後のゲルはウエスタンブロッティングや質量分析に使用することができます。

リシン特異的脱メチル化酵素 (LSD)阻害剤
LSD (lysine specific demethylase)は、FAD (flavin adenine dinucleotide)を補酵素としてヒストンタンパク質中のメチル化リシンを脱メチル化する酵素で、2種類のアイソフォーム (LSD1、LSD2)が存在します。LSD1はがんの治療標的として期待されている一方で、LSD2は未知の部分が多く、機能解明の研究が行われています。LSD阻害剤 S1024 [B6490]とLSD阻害剤 S1025 [B6491]はLSD1に対して同程度に強力な阻害活性を示し、LSD2に対しては阻害活性が異なります。LSD阻害剤 S1024はその阻害効果により、細胞内のヒストン修飾型H3K4me2を増加させることが知られています。また、LSD阻害剤 S1024とLSD阻害剤 S1025の活性の差を活かしたLSD2の機能解明の研究にも利用可能です。
TCIメール最新号:寄稿論文、製品紹介
TCIメール最新号 No.193では、京都大学のタンガヴェル ヴァイジャヤンテイ特定研究員、ナマシヴァヤム ガネーシュ パンディアン准教授、杉山 弘特任教授による寄稿論文、高知工科大学の西脇 永敏教授による「My Familiar Compound Family ― ニトロ化合物 ―」を掲載しています。今号の製品紹介は、
- 触媒前駆体として有用で空気中で安定なNi(0)錯体 Ni(COD)(DQ)
- 機能性材料合成に有用なナフタレンカルボン酸無水物
- グラファイト状窒化炭素とヘプタジン骨格を有するビルディングブロック
- 相対細胞数測定用のルシフェラーゼ細胞増殖アッセイ溶液
- 赤血球凝集素:リコンビナントレクチン
- c-Jun N末端キナーゼ (JNK)阻害剤
- アクチビン受容体様キナーゼ4/5/7阻害剤
になります。
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