TCIニュース：ライフサイエンス

2023年12月

「TCIニュース」は、試験・研究用試薬をお使いの皆さまに、新製品情報やその他、お役立ち情報をお届けします。

今号は、以下の情報などのご紹介です。

抗体結合タンパク質：プロテインA、プロテインG、プロテインL

プロテインA、プロテインG、プロテインLといった抗体結合タンパク質は、抗体に特異的に結合する細菌由来のタンパク質です。主に抗体精製、免疫沈降、免疫検出に利用されています。これら抗体結合タンパク質は、動物種や抗体のサブタイプによって、異なる親和性を示します。したがって、目的のサンプルに適した抗体結合タンパク質を選ぶことが重要です。
弊社では、様々な動物種のIgGのFc領域に特異的に結合する、プロテインA, 組換え体 [P2366]やプロテインAアガロース [P2461]などを取り揃えています。また、免疫グロブリン（特にIgG）のFc領域に特異的に結合するプロテインG，組換え体 [P2808]やプロテインGビオチンコンジュゲート [P2959]、免疫グロブリン軽鎖と特異的に結合するプロテインL, 組換え体 [P3059]やプロテインL HRPコンジュゲート [P2999]をラインナップしています。用途に合わせてご利用ください。

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電気泳動用試薬

電気泳動法は外部から電場をかけて荷電分子を移動させる方法で、核酸、タンパク質などの分離分析に広く用いられています。タンパク質の電気泳動分析では、ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE)が汎用されています。中でも分子量測定やタンパク質の精製過程での純度の検定などにはドデシル硫酸ナトリウム(SDS)-PAGEがよく用いられます。
弊社では様々な電気泳動用試薬を提供しており、2X SDS-PAGE サンプルバッファー [B5834]、2X SDS-PAGE サンプルバッファーフェノールレッド [B6110]などのSDS-PAGEサンプルバッファーや、ゲルネガティブ染色キット [G0615]、クマシーブリリアントブルーG-250 [C3488]などのゲル染色試薬を取り揃えています。また、エチジウムブロミド [E1363]や10X 核酸ステインブルー [N1209]などの核酸染色試薬もご用意しています。

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緑色蛍光色素BDP FL

ボロンジピロメテン(BDP)は高い吸光係数と蛍光量子収率を有する緑色蛍光色素で、鋭い励起および蛍光スペクトルを有しているため、様々なイメージングにて使用されています。実際に生細胞での応用も報告されています。例えば、ビルディングブロックとして利用可能なカルボン酸体であるBDP FL [D5554]と、アミンとの反応性を有するBDP FL NHSエステル [D5555]は、蛍光プローブの合成や抗体などのタンパク質の修飾に用いられます。
なお弊社では、他のBDP FL誘導体の受託合成も承っています。

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エクソソーム単離試薬

エクソソームはほとんどの細胞から分泌される直径30-200nmの小胞です。脂質やタンパク質、RNAといった生物学的に重要な分子を含み、多くの生理学的および病理学的プロセスに関与しています。
エクソソーム単離試薬 [血清用] [E1553]は、血清から容易にエクソソームを単離するための調製済み溶液です。単離したエクソソームはELISA などの解析に利用できます。

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