text.skipToContent text.skipToNavigation

Maximum quantity allowed is 999

注文本数を選んでください。

ヘテロアリールクロリドの鈴木-宮浦カップリングを触媒するパラジウム錯体

No.187(2021/08発行)
B6255
Pd(Amphos)2Cl2 (1)

 Pd(Amphos)2Cl2 (1)は空気中で安定な二価パラジウム錯体で,ヘテロアリールクロリドを用いる鈴木-宮浦カップリングを触媒することが知られています1,2)。この反応は,安価な一方で反応性が低いヘテロアリールクロリドが原料でも高収率でカップリング体を与えることが特長で,触媒回転数(TON)が10,000を超える例も報告されています。さらに,この反応は触媒毒になりうる,フリーのアミノ基や硫黄官能基を含む基質にも適用可能です。得られたヘテロビアリール骨格は創薬研究で重要な構造であるため,1を用いるカップリング反応が広く用いられることが期待されます。

反応実例: 1を用いた2-(o-トリル)-3-ピリジンアミンの合成

ヘテロアリールクロリドの鈴木-宮浦カップリングを触媒するパラジウム錯体

 窒素雰囲気下,50 mL 3頚フラスコに3-アミノ-2-クロロピリジン(0.8 g, 6.2 mmol),2-メチルフェニルボロン酸(1.0 g, 7.4 mmol, 1.2 eq),1 (0.044 g, 0.062 mmol, 1 mol%),炭酸カリウム(1.3 g, 9.4 mmol),トルエン(20 mL),イオン交換水(2 mL)を順次添加し,90 °Cで5時間還流させた。原料の消失を確認し,反応液を室温まで放冷後,水(20 mL)を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を1 mol/L水酸化ナトリウム水溶液,飽和食塩水で洗浄し,無水硫酸ナトリウムで乾燥,ろ過後,ろ液を減圧濃縮した。得られた粗製をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン : 酢酸エチル=1 : 1)にて精製すると,2-(o-トリル)-3-ピリジンアミン(0.90 g,収率79%)が乳白色粉末として得られた。

文献

掲載されている情報は,ご覧の「TCIメール」発行当時のものです。ご注文の際には最新情報をご覧ください。
また,地域等によって販売製品が異なります。製品詳細ページが表示されない場合は,販売は行っておりませんのでご了承ください。

セッション情報
セッションの残り時間は10分です。このまま放置するとセッションが切れてホーム(トップページ)に戻ります。同じページから作業を再開するために、ボタンをクリックしてください。分です。このまま放置するとセッションが切れてホーム(トップページ)に戻ります。同じページから作業を再開するために、ボタンをクリックしてください。

セッションの有効時間が過ぎたためホーム(トップページ)に戻ります。