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クロスカップリングに有用な2-アリルスルホニルピリジン

 ピリジン誘導体を効率的なC-Cクロスカップリングプロセスに用いることは創薬化学において有用で,これまでピリジンスルフィン酸塩を用いた反応が報告されています1)。アリルスルホニルピリジン(1,2,3)はWillisらにより改良された試薬で2),潜在的なピリジンスルフィン酸塩として機能するため,パラジウム触媒を用いたC-Cクロスカップリング反応においてハロゲン化アレーンに作用して,2-ピリジルアレーンを生成します。また,ピリジンスルフィン酸塩に比べてアリルスルホニル基が一般的な合成変換に対して安定しているため,ピリジン環の別の官能基を変換することも可能です。

クロスカップリングに有用な2-アリルスルホニルピリジン

TCI反応実例: 3を求核剤としたクロスカップリング反応
耐圧試験管に,3 (592 mg, 3.0 mmol, 1.5 equiv.),酢酸パラジウム(II) (22 mg, 0.1 mmol, 5 mol%),PtBu2Me·HBF4 (50 mg, 0.2 mmol, 10 mol%),炭酸セシウム (1.3 g, 4.0 mmol, 2.0 equiv.) を加え窒素置換した。そこにDMF (10 mL),4-ブロモアニソール (0.25 mL, 2.0 mmol, 1.0 equiv.) を室温で加えた。溶液を150 °Cで17時間撹拌した。室温まで冷却し水 (10 mL) を加え反応を停止した。反応混合物を分液漏斗に移し,ジエチルエーテル (100 mL, 3回) で抽出し,有機層を無水硫酸ナトリウム (20 g) で乾燥させた後,減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー (酢酸エチル:ヘキサン= 5:95 - 18:82) で精製すると,4が黄色固体として得られた (196 mg,収率49%)。

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