「TCIニュース」は、試験・研究用試薬をお使いの皆さまに、新製品情報やその他、お役立ち情報をお届けします。
今号は、以下の情報などのご紹介です。
- C(sp2)-C(sp3)クロスカップリングに利用できるpush-pull ベンゾフェノン型フォトレドックス触媒
- マレイミドと高速に反応して抗体の部位特異的な修飾を可能にする非標準アミノ酸
- Late-stageで使用できる位置選択的な芳香環C-H活性化試薬
- PyFluorを用いた、アルコールの脱酸素的フッ素化試薬
- TCIメール最新号

C(sp2)-C(sp3)クロスカップリングに利用できるpush-pull ベンゾフェノン型フォトレドックス触媒
4-メトキシ-4'-トリフルオロメチルベンゾフェノン [T4165]はpush-pull型構造をもつため吸収波長が長波長側にシフトし、温和な条件で反応できるフォトレドックス触媒として用いることができます。C(sp2)-C(sp3)クロスカップリングの触媒としての使用が報告されています。

マレイミドと高速に反応して抗体の部位特異的な修飾を可能にする非標準アミノ酸
N6-[(スピロ[2.4]ヘプタ-4,6-ジエン-1-イルメトキシ)カルボニル]-L-リシン [H1840] は、部位特異的に修飾された抗体薬物複合体 (Antibody Drug Conjugate, ADC)の作成に有用です。遺伝コード拡張によりタンパク質の特定の部位に導入されたスピロヘプタジエン部分は、Diels−Alder反応によりマレイミドと選択的に結合します。

Late-stageで使用できる位置選択的な芳香環C-H活性化試薬
チアントレン5-オキシド [T4026]は芳香環・ヘテロ芳香環において、配向基フリーで最も求核性の高い位置のC-H結合を選択的に活性化します。活性中間体を経由して、クロスカップリング反応や光レドックス反応などにより、C-H結合を様々な官能基へ変換できます。ドラッグライクな小分子でも反応が進行するため、Late-stageにおける利用が期待されています。

PyFluorを用いた、アルコールの脱酸素的フッ素化試薬
PyFluor [P2398]を用いた、2,3-O-イソプロピリデン-D-リボノラクトンの水酸基を脱酸素的フッ素化する反応をご紹介いたします。

TCIメール最新号:寄稿論文、製品紹介
TCIメール最新196号では、東京理科大学の吉田優 准教授による寄稿論文、東洋大学京北高等学校の大貫裕之 教諭による「高校化学が時代の変化についてくことの難しさ」を掲載しています。
今号の製品紹介は、
- スルホンイミドアミドの合成に有用なチオニルイミド誘導体
- 銅触媒によるC-Nカップリングに有用なジアミン二座配位子
- 合成化学を迅速化させるHPMCカプセル試薬
- 有機半導体や有機導体に利用可能なアクセプタユニット
- エンド型糖加水分解酵素“エンドグリコシダーゼ”
- AMP-活性化プロテインキナーゼ(AMPK)活性化剤
になります。
ケムステ記事ピックアップ
今号のケムステ記事ピックアップでは、「アスピリンの合成実験 〜はじめての化学合成〜」を紹介します。
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